深澤孝史の日記

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ねんどのおっさん

sketch story
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静岡駅

「静岡駅」JR静岡駅 2008 3/19 PM 9:30
静岡駅som

「あそこに立っている男が『出口』です」
「柱の手前をご覧下さい。『出口』です」
頭が女で首がエスカレーターで胴が自動券売機で足おじさんの不思議な生き物が声色を変えて2回同じ内容を別の角度で説明しました。
「改札機を通ると出口ではありません。ご注意下さい」
と不思議な生き物は携帯電話を右手に持っている男に注意を呼びかけました。
「そんなの嘘に決まってらあ。あんなメガネのおっさんのいったいどこから出ればいいんてんだい!」
携帯男は改札を抜けて自分の信じる出口を目指します。私の忠告を無視して!
静岡駅2som

携帯男の一般的な認識が『出口』のプライドを傷つけました。
「出口を出ないとはなんて無礼な奴だ!なんていうか!そっちは罠だ!」
携帯男は心の中で、まだそんなこといってやがるとののしりながら、改札を通り抜けました。
監視カメラはその様子を一部始終録画していましたので、もう男は言い逃れできません。
『出口』の罠は巧妙です。携帯男は自分自身が気づかないうちに携帯されていました。ギャルの携帯に姿を変えられていました。(ミニスカートで文字通りの太ももが出ているギャルの携帯です)
この男のように罠にかかってしまったあわれな者たちが、この罠の中にはたくさん取り残されています。その中の班長的な存在が「STYゲートボーラー」です。
「STYゲートボーラー」は恋をしています。気になるそのお相手は「あっちこっち看板娘」。名は体を表すこの世界ですから、娘の心もあっちこっちです。
そしてなんと今日は罠から十年に一度新幹線が発車する日です。みんな久しぶりに罠から出られると思って浮き足だっています。娘の心もあっちこっちです。携帯男は新幹線発車の事実を知りません。(新人ですから)男が新幹線に乗るのはまた十年先のお話です。




今回は、高杉悦生とのスケッチストーリー。

赤いダイアリー

「赤いダイアリー」gallery sensenci 2008 3/19 
赤いダイアリーSOM

私の赤いダイアリーはかいたものが消しゴムになるの。
今は椅子とペンキとゴザをかいたわ。
みんな消しゴムになったわ。

携帯電話と口が拡声器の女

「携帯電話と口が拡声器の女」 JR身延線 富士宮駅 2008 3/18 AM 11:50
携帯電話と口が拡声器の女som


彼女は自分の口に劣等感を抱いています。何故なら、彼女の口は生まれつき拡声器とチューブでつながっているからです。拡声器の音量は駅のホーム全体に行き渡るくらい大きいです。
だからといって電源を切ると、声を発せなくなってしまいます。
だから彼女は携帯電話のメールを主な会話の手段として使っています。他の人はどうだか知りません。

apartment train

「apartment train」  JR身延線 寄畑駅 2008 3/18 AM 10:50
apartment trainsam

「家賃は距離によって変わりますが、まあそれでも光熱費込みが売りでして、窓からの景色も変わりますしね。」
車掌の大家がいいました。
ドア寄りの席にもたれかかっている初老の女性は、眠りにつきながらも次の住まいはここにしようと決めました。女性は思います。
「あの家にいると、変わらない周りの景色が知らず知らずのうちに私をどんどん取り囲んでいってしまうわ。だから私は動き続けるアパートメントトレインに住むことにするわ。」
はたして女性の理想とアパートメントトレインの環境は一致するのでしょうか。

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深澤孝史 

Author:深澤孝史 
美術家です。
いろいろやります。
fumithus(@)yahoo.co.jp

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